みなさん、こんにちは。
未来のかたち本町第2校です。
先日、当事業所に見学に来られた方から、こんなご相談をいただきました。
「双極性障害を持っていて、躁状態になるとお金の使い方が荒くなってしまうんです。
後で後悔しても止められないことがあって、不安です。」
双極性障害の症状の一つとして、気分が高揚する躁の時期に浪費や衝動的な行動が出やすいことがあります。
決して「意志が弱いから」や「性格の問題」ではなく、病気の特性によるものです。
そこで今回は、浪費を少しでも防ぐためにできる工夫を、「一人でできること」と「支援スタッフと一緒にできること」に分けてご紹介します。
一人でできる工夫
まずは日常の中でできる工夫です。
・財布やカードをシンプルに
必要最低限のお金だけ持ち歩き、クレジットカードは普段は使わないようにします。
・買い物は「一晩置く」ルール
欲しくなってもすぐには買わず、翌日も必要だと思えたら検討するようにします。
・支出を記録する
家計簿アプリやノートに書き出すことで、自分の使い方を「見える化」できます。
・自分のサインに気づく
「寝なくても平気」「気前よく奢りたくなる」など、自分なりの躁の兆候を把握しておくと予防につながります。
支援スタッフと一緒にできる工夫
一人での工夫だけでなく、事業所のスタッフと協力することでより安心感が増します。
・お金の使い方を一緒に計画する
月の生活費や趣味に使える金額を事前に話し合って決めておきます。
・浪費のサインを共有する
躁の兆候をスタッフに伝えておき、様子に変化が出たときに声をかけてもらえるようにします。
・定期的に振り返りを行う
日報や面談の中で、支出や気分の変化を確認し、早めに対策できるようにします。
・医療との連携
金銭管理が難しいと感じるときには、スタッフから主治医への相談をつなぐことも可能です。
このように、一人でできる工夫と支援者と一緒にできる仕組みを組み合わせることで、浪費のリスクを少しずつ減らしていくことができます。
浪費に悩むことは、双極性障害を持つ方の多くが経験することです。
「自分だけの問題」と抱え込まず、支援者と協力しながら安心して生活を整えていきましょう。
見学やご相談は随時受け付けています。
今回のように「お金の使い方に不安がある」といったテーマも、一緒に考えていけますので、どうぞお気軽にお問い合わせください!
