みなさん、こんにちは。
未来のかたち本町第2校です。
就労移行支援に通っている方からよくいただくご相談のひとつに、
「アルバイトなどの仕事と併用できないので、収入がなくなって生活が不安です」
という声があります。
確かに、就労移行は“働くための準備期間”であり、通所中は一般就労の収入が得られません。
では、みなさんはどのように生活しているのでしょうか。
今回は、主な方法をまとめてみました。
まず多く利用されているのが 公的な制度です。
障害の程度によっては障害年金を受給でき、生活費の基盤になります。
また、生活保護を受けながら就労移行に通う方もいます。
就労移行は「働くための活動」として認められやすいため、生活保護の対象になりやすいのです。
さらに、自立支援医療制度を利用すれば、医療費が1割負担となり、通院や薬代の負担を減らすことができます。
次に、雇用保険を利用する方法です。
退職前に雇用保険に加入していた方は、ハローワークで手続きをすることで 失業手当(基本手当)を受けながら通所できる場合があります。
これは「次の就職に向けて活動している」と認められる仕組みです。
また、条件次第では傷病手当金を受給しながら通うことも可能です。
傷病手当金は、病気やけがで「働けない状態」にあるときに健康保険から支給される制度です。
主治医が「就労はまだ無理だが、就労移行の通所はリハビリの一環」と判断すれば、受給しながら利用できる場合があります。
ただし、健康保険組合によっては「就労にあたる」と解釈されることもあり、受給が難しい場合もあるので、必ず主治医と保険組合に確認が必要です。
このほか、一時的にご家族のサポートを受けたり、貯金を取り崩して生活する方もいらっしゃいます。将来就職してから少しずつ恩返しをするつもりで支援をお願いしている方も多いです。
まとめると、アルバイトなどの収入がない場合でも、障害年金・生活保護・失業手当・傷病手当金・家族の支援・貯金などを組み合わせることで、生活を成り立たせている方が多いということです。
就労移行支援は、みなさんが安心して就職に向けて準備を進めるための大切な期間です。
不安を抱えたままでは学びや訓練に集中できません。
ぜひ事業所スタッフ、主治医、そしてお住まいの市区町村の障害福祉課や保険組合に相談しながら、ご自身に合った支援を確認してみてくださいね。
