皆さま、こんにちは。
未来のかたち 本町第2校です。
就労移行支援事業所での訓練を続けていく中で、いよいよ「就職」という言葉が現実味を帯びてくると、不安や戸惑いを感じる方も少なくありません。
むしろ、
「本当に自分にできるのか」
「働き続けられるのか」
と思い悩むのは、とても自然なことです。
中には、毎日事業所には通っているけれど、どこか心の中で
「このままここで時間が過ぎるのを待っているだけかもしれない…」
と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
何かしなければと思いながらも、どう行動すればいいか分からず、不安ばかりが膨らんでしまう。
そうした時期は、誰にでも訪れるものです。
まず、お伝えしたいのは、「不安」を感じること自体が悪いことではない、ということです。
不安とは、自分を守ろうとする心の反応です。
「うまくいくかな」
「失敗したらどうしよう」
という気持ちは、慎重に物事を進めようとする証でもあります。
しかし、その不安が大きくなりすぎて、動けなくなってしまうと、前に進みにくくなってしまいます。だからこそ、私たち支援員は、その不安に寄り添い、どうすれば一歩を踏み出せるのかを一緒に考えていきたいと思っています。
「このままではいけない」と思いつつ、何をすればいいか分からないときは、自分を責めるのではなく、小さなことから始めてみましょう。
たとえば、
・就職活動について支援員に話をしてみる
・自分が気になっている職種について、調べてみる
・実習に行ってみることを検討する
・1週間のうち1日は「就職のことを考える日」にしてみる
など、できそうなことを一つだけ、やってみることです。
無理に大きな目標を立てなくても大丈夫。「とりあえず話をしてみる」だけでも、状況は少しずつ動き出します。
就労移行支援は、皆さんが「自分らしく働く」ことを目指して利用していただく場所です。
訓練や支援の内容は、皆さん一人ひとりに合わせて計画を立てています。
だからこそ、「今こんな気持ちです」
「どうしたらいいか分からなくて…」
という率直な声を聞かせていただけると、私たちはとても嬉しいのです。
就職はゴールではなく、新しい生活のスタートです。
「焦らず、自分のペースで進んでいくこと」がとても大切になります。
私たちは、あなたの「その一歩」に寄り添い、支えていきます。
