精神障害・発達障害のある方の就労形態と選び方

みなさん、こんにちは。 未来のかたち本町第2校です。

精神障害や発達障害をお持ちの方が働く際、就労の形態には大きく分けて三つあります。

オープン就労、クローズ就労、そして障害者雇用枠です。

それぞれの特徴やメリット・注意点を理解することで、ご自身に合った働き方を選びやすくなります。

【オープン就労】

オープン就労とは、障害があることを企業に開示して働く形です。

障害者手帳が必須ではなく、診断があり配慮が必要であれば手帳がなくても可能です。

オープン就労のメリットは、就労移行支援に通っていた期間を「働く準備期間」として自然に説明できることです。

また、勤務時間や作業方法、環境など、自分の特性に応じた合理的配慮を受けることができる可能性があります。

ただし、配慮の内容や程度は企業や職場の状況によって異なる場合があります。

※合理的配慮とは、障害のある方が働きやすいように勤務時間や作業方法、環境などを調整することです。

【クローズ就労】

クローズ就労は、障害を開示せずに一般枠で働く形です。

障害を知られずに働けるメリットがありますが、配慮や支援を受けにくく、合理的配慮も原則受けられません。

また、就労移行支援に通っていた期間は企業での勤務経験にはならず、職歴上は空白期間として見られます。

さらに、就労移行支援に通っていたことを応募書類に記載したり、面接でお話しすると、障害があることを知られてしまう可能性があるため、空白期間の説明には工夫が必要です。

具体的には、「職業訓練としてパソコンやビジネスマナーを学んでいました」「働く準備期間としてスキルアップに取り組んでいました」「社会復帰に向けて生活リズムを整えながら就職に向けた準備をしていました」といった前向きな表現で伝えると自然です。

こうした説明により、障害を開示せずに空白期間を補うことが可能です。

【障害者雇用枠】

障害者雇用枠は、企業が法定の割合で障害者を雇用する枠です。

障害者手帳の提示が必要ですが、業務内容や勤務条件に合理的配慮が設けられ、定着支援も受けやすいのが特徴です。

自身の特性に合った環境で無理なく長く働きたい方に向いています。

【自分に合った働き方を選ぶポイント】

就労形態を選ぶ際には、空白期間の説明、支援や配慮の有無、長期的に働きやすいか、障害者手帳の有無などを確認することが大切です。

オープン就労や障害者雇用枠では、就労移行支援に通っていた期間を前向きに伝えることができます。

一方、クローズ就労では障害を開示できないため、空白期間の説明には工夫が必要です。

また、クローズ就労では合理的配慮を受けられない場合があるため、自己管理能力も求められます。

未来のかたち本町第2校では、みなさんのご希望や状況に沿った支援を行い、一人ひとりが安心して就労に向けて準備できるようサポートしています。

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