小さな一歩を積み重ねることで変わる 〜就労移行支援で大切にしたいこと〜

みなさん、こんにちは。 未来のかたち本町第2校です。

就労移行支援の現場では、

「続けることが苦手」

「モチベーションが続かない」

という声をよく耳にします。

体調の波があったり、気持ちが落ち込みやすかったりするなかで、何かを継続するのは決して簡単なことではありません。

けれど、どんな変化も、最初は“小さな一歩”から始まります。

たとえば「今日は10分だけ作業をしてみよう」

「とりあえず通所してみよう」──。

そうした小さな行動が、少しずつ自信となり、生活リズムや働く力を支えていくのです。

小さく始める勇気

最初から完璧を目指す必要はありません。 「まず1回やってみる」「短い時間だけでもやる」。 そうした“できる範囲”からのスタートが、継続の第一歩です。

人は、できた経験を重ねることで少しずつ自信を取り戻していきます。 未来のかたち本町第2校では、「できたことを見つける支援」を通して、その積み重ねをサポートしています。

心の整え方を知る

モチベーションは、毎日一定ではありません。 やる気が出ない日があっても、それは自然なことです。 そんな日は「1分だけ」「一部だけ」でもOK。 “やらない日”ではなく、“少しだけでもやってみた日”として自分を認めてあげましょう。 続けることに意味があると信じ、自分のペースで歩み続けることが大切です。 わたくしたち支援員も、「昨日の自分と比べてどうだったか」を一緒に振り返りながら、無理のない継続をサポートします。

習慣を育てる

働くためには、生活リズムを整えることが欠かせません。 同じ時間に起きる、通所する、作業を始める──それだけでも立派な習慣です。

カレンダーに○をつけたり、終わったあとに「よくできた」と声に出したりするだけでも、達成感を感じるきっかけになります。 大切なのは、“できなかった自分”を責めないこと。

1日休んでも、また次の日に再開すればいいのです。 習慣は「途切れないこと」ではなく、「再開できること」で続いていきます。

続ける力を育てる

続けていくうちに、自分でも気づかないうちに変化が訪れます。 「以前より朝がつらくなくなった」「人との関わりに少し慣れた」── そうした小さな成長の積み重ねが、やがて“働く力”につながります。

もし途中で止まってしまっても、それは「失敗」ではなく「一休み」。 再び動き出せた日こそ、“再スタートの日”です。 どんな人も、最初は1日目から始まりました。 だからこそ、自分のペースで歩み続けることを大切にしていきましょう。

おわりに

就労移行支援の目的は、働くスキルを学ぶだけでなく、「無理なく続けられる力」を育てることでもあります。 焦らず、比べず、少しずつ。 その積み重ねこそが、未来の安定や成長につながっていきます。

今日の一歩が、明日の自信になる。 どんなに小さな歩みでも、それは確かに“前進”です。

未来のかたち本町第2校では、そんな小さな一歩を一緒に応援しています。

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