こんにちは。本校の講師のKです。8月から5人の利用者様の就職が決まり、それに伴って就職するにあたって大事なコミュニケーションについて本日はお話しようと思います。よくプログラマーにはコミュニケーション能力は必要ないのではと思われることがあるのですが、実は全くそうではありません。むしろ、綿密なコミュニケーションが必要とされます。それはなぜなのでしょう、またどうやってそういったコミュニケーションの力を身に付ければいいでしょうか。
ソフトウェアを開発するということ
今では多様なアプリやソフトウェアが出てきており、わざわざソフトウェアの開発を頼まなくても、クライアントが自力で解決できる問題が増えてきました。そんな中でも、ソフトウェアの開発を外注するということは、その案件は他のアプリケーションでは補完できないオリジナリティがあるということだと考えられます。
このオリジナリティをクライアントの要望だと考えると、それを正確に聞き出す能力は当然必要です。プログラマーになれば、直接お客様とお話する機会は少ないかもしれません。しかしどのみち、直接お客様から聞き出した人から、要件を聞き取る必要があるわけです。このとき、疑問点を持たずに、「たぶんこうだろう」とか「他のソフトではこうだから」という自分の考えでプログラミングするとどうなるでしょうか。求められることとは、違うモノができあがってしまうなんてこともあるかと思います。どうすればこのようなことを防げるでしょうか。
またクライアントの要望を叶えたとしても、それが使いやすいかどうかは別のお話です。クライアントはITに精通しているわけではないので、使用される現場を想定して作っていくことも重要な能力です。そのためには実際に使ってもらって、感想を聞き取り、修正も必要になってきます。もしそれを怠ってしまうと、要望には沿っているが使いにくいソフトになってしまうこともあるかもしれません。
要望に疑問を持つということ
要望に対して、疑問を持つことはとてもいいことです。未来のかたちでは学習の最後に、やることリストを管理するためのWebアプリケーションを作成して頂きます。このとき、こちらでご用意している仕様書に基づいて作って頂くのですが、わからないところは積極的にご質問頂くようにお伝えしています。なぜなら仕様書の通りに作っているつもりでも、読み間違えをされることがあるからですね。ご質問を頂きながら、なぜそのような仕様になっているかご理解を深めて頂く狙いがあります。このような過程を通して、現場でも役に立つ理解を深めるコミュニケーションの力を養って頂いています。
使う側の立場にたって考えるということ
またTodoリストの課題も終わると、次はご自身のアプリケーション、すなわちポートフォリオの開発に移って頂いています。このポートフォリオは基本的に自由に作って頂きますが、要件定義から始めてもらっています。このとき、講師とも相談頂きながら、作ることでどのような立場の人にとって、どう使いやすいアプリを作るか考えていきます。また作成した後は、支援員やプログラマー講師、デザイン講師もそちらのアプリケーションを見たり、使ったりしながら、その使用感をお伝えしています。この使用感を受けて、アプリケーションを修正して頂いていたりもします。最後には、就職活動のためにGitHubにポートフォリオの掲載をして頂くのですが、その時も、採用側がわかりやすいアピールを考えて頂きます。このような過程を通じて、ユーザーの立場に立ってコミュニケーションを行う練習をして頂いています。
いかがでしたでしょうか。未来のかたちでは、独学では学べない、コミュニケーション能力を伴った技術力を身に付けて頂くことが可能です。もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、下記のお問い合わせフォームからいつでもご連絡下さいね。