みなさんこんにちは。
未来のかたち本町第2校です。
就職後に困りやすい“共有の苦手さ”について
作業中に声をかけられるのが苦手。
集中しているときに話しかけられると、頭が止まってしまう。
口頭で話すより、チャットや文字のほうがやりやすい。
そう感じる人は、決して少なくありません。
就労移行支援の場でも、
・ 声をかけられると少し身構えてしまう
・ 「質問があったらチャットで送ってください」と言いたくなる
・ 進捗や体調を自分から共有するのが苦手
・ 作業中に話しかけられると、ペースが崩れてしまう
という方は意外と多いです。
ただ、こうした感覚は自然なものである一方で、
就職したあとに少し困りやすいポイントでもあります。
今回は、「自分のやり方を大切にしながら、職場で困りにくくするにはどうしたらいいか」
という視点で考えてみたいと思います。
仕事では「話しかけられること」も普通に起こる
仕事というと、「与えられた作業をきちんとこなすこと」が大事に思えますよね。
もちろんそれはとても大切です。
でも実際の職場では、それだけでは回らないことがよくあります。
たとえば――
・ 上司から急に確認が入る
・ 同僚から「今ちょっといいですか?」と聞かれる
・ 進捗をその場で聞かれる
・ 作業の優先順位が途中で変わる
・ 困っていることを早めに伝える必要がある
こういうことは、どんな仕事でもある程度起こります。
つまり仕事では、「作業を進める力」だけでなく、「途中で人とやり取りする力」も必要になります。
そのため、
> 「今は作業中なので後で」
> 「質問があるならチャットで送ってください」
という対応がいつものパターンになっていると、職場では少し困りやすくなることがあります。
でも、それは“わがまま”ではないことも多い ここで大事なのは、こうした反応が単なる怠けやわがままではないということです。
実際には、こんな感覚が背景にあることも多いです。
・ 一度集中が切れると、戻るのがすごく大変
・ 口頭だと理解しづらく、後から抜けやすい
・ 急に話しかけられると頭が真っ白になる
・ チャットのほうが落ち着いてやり取りできる
・ その場で返すことにプレッシャーを感じる
こういう感覚があると、
「まずはチャットでやり取りしたい」
「話しかけられるより、自分のタイミングで対応したい」
と思うのは、ある意味自然です。
だから、“こう感じること自体”を責める必要はありません。
ただし、そのままだと仕事で困りやすい場面がある、という話です。
困りやすいのは「苦手なこと」より「自分のやり方だけで通そうとすること」
たとえば、
・ 声をかけられるのが苦手
・ 割り込み対応がしんどい
・ 文字のほうがやりやすい
こうしたこと自体は、決して珍しくありません。
実際、働いている人の中にもたくさんいます。
でも仕事では、自分だけのやり方で全部を通すのが難しいことがあります。
なぜなら、仕事は一人で完結するものではなく、相手のタイミングやチームの流れに合わせる必要があるからです。
なので本当に大事なのは、
> 「苦手かどうか」ではなく、「苦手でもどう対応するか」 です。
「無理です」ではなく、「こうならできます」に変えてみる 職場で働きやすくなる人は、何でも完璧にできる人というよりも、 > 「苦手なことがあっても、どう折り合いをつけるか考えられる人」 です。
たとえば、急に話しかけられたときに、
・ 「今は無理です」
・ 「チャットで送ってください」
だけで終わってしまうと、相手は困ってしまいます。
でも、少し言い方を変えるだけで印象はかなり変わります。
たとえば――
・ 「今区切りをつけるので、3分ほどお待ちください」
・ 「急ぎでしたら今対応します」
・ 「口頭で確認して、そのあとチャットで整理します」
・ 「少しだけなら今お聞きできます」
こういう言い方ができると、“拒否”ではなく“調整”になります。
これは就職後、かなり大事な力です。
自分から共有しないクセも、あとで困りやすい
もうひとつ、就職後に困りやすいのが、
「困っていても言わない」
「進捗を自分から言わない」
ことです。
たとえば、
・ どこまで進んでいるかを聞かれるまで言わない
・ 分からないことがあっても、自分で抱え込む
・ 体調がしんどくても、限界まで言わない
・ 何をしているか周囲から見えにくい
こういう状態が続くと、職場では
・ 「今どうなっているのか分からない」
・ 「困っているなら早く言ってほしかった」
・ 「任せて大丈夫かな…」
と思われやすくなります。
これは能力の問題というより、“周囲が安心できる働き方になっているか”の問題です。
仕事では、完璧にできることより、ズレたときに早めに共有できることのほうが大切な場面も多いです。
「共有が苦手」なら、“型”を決めてしまうのもあり
もし自分から共有するのが苦手なら、気合いや根性で何とかしようとするより、
型を作ってしまうほうがラクです。
たとえば、進捗共有をするときに、
・ 今やっていること
・ どこまで終わったか
・ 困っていることがあるか
・ 次に何をするか の4つだけ言う、と決めておく方法です。
例:
・ 「○○の作業をしています」
・ 「現在△△まで終わっています」
・ 「今のところ不明点はありません」
・ 「次は□□を進めます」
こういう形があると、「何を言えばいいか分からない」が減って、かなり伝えやすくなります。
声をかけられたときの“返し方”を準備しておくとラク
その場でうまく返すのが苦手な人は、あらかじめ使う言葉を決めておくのもおすすめです。
たとえば、こんな返し方です。
・ 「はい、大丈夫です」
・ 「少し区切りをつけるので、数分お待ちください」
・ 「急ぎでしたら今対応します」
・ 「まず内容を聞かせてください」
こういう言葉は、とっさだと出てこなくても、準備しておくとかなり使いやすくなります。
就職後に困りにくくするためには、スキルや資格だけでなく、こうした“仕事中のやり取りの型”を増やしておくことも大切です。
大事なのは、「自分の特性を消すこと」ではなく「働きやすい形に整えること」
もし今、
・ 声をかけられるのが苦手
・ 共有が後回しになりやすい
・ 自分のペースを崩されるのがしんどい
という感覚があるなら、それを無理やり“性格の問題”として直そうとしなくて大丈夫です。
ただ、そのままだと就職後に困りやすいことがあるので、少しずつ
・ 返し方を増やす
・ 共有の型を持つ
・ 「こうなら対応できる」
を考える といった工夫をしていくことは、とても意味があります。
就職で本当に大事なのは、完璧にこなせることよりも、 > 「苦手があっても、周囲と折り合いをつけながら働けること」 です。
それができるようになると、仕事はぐっと続けやすくなります。
まとめ
「質問があったらチャットで送ってください」
「今は作業中なので後でお願いします」
こうした言葉が悪いわけではありません。
ただ、それが“いつもの逃げ道”になってしまうと、職場では少し困りやすくなります。
大切なのは、
・ 苦手を否定しないこと
・ でも、自分のやり方だけに固定しすぎないこと
・ 「どうなら対応できるか」
を増やしていくこと です。
働くうえで必要なのは、何でもできることではなく、 人と仕事の間でうまく調整できること。
それは、就労移行支援の今のうちから少しずつ練習していける力でもあります。
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