みなさん、こんにちは。未来のかたち本町第2校です。
就職を目指すうえで、「自己理解を深めること」はとても大切です。
自分の得意なこと、苦手なこと、できること、難しいこと、働くうえで必要な配慮などを整理しておくことで、自分に合った仕事や働き方を考えやすくなります。
しかし、自己理解は一度整理したら終わり、というものではありません。
私たちは、訓練やさまざまな経験を通して、自分自身について新しい発見をすることがあります。
「今の自分」を知るだけではない例えば、最初は「人前で話すことが苦手」と考えていた方がいたとします。
ところが、グループワークや発表、面接練習などを経験していくうちに、「事前に話す内容を整理しておけば、ある程度話すことができる」と分かるかもしれません。
さらに練習を重ねることで、「以前よりも緊張せずに話せるようになった」という変化が出てくることもあります。
反対に、「これは問題なくできる」と思っていたことが、実際にやってみると難しかった、ということもあります。
つまり、自己理解は頭の中だけで考えて完成させるものではなく、実際にやってみることで少しずつ具体的になっていくものです。
自己理解はアップデートできる
先日、面接練習を行った利用者の方から、以前から「困っていること」として聞いていた内容について話を聞く機会がありました。
ところが、詳しく確認してみると、その方は訓練を続ける中で自分なりの対処方法を身につけており、現在は自分自身で対応できるようになっていました。
つまり、以前は「必要だ」と考えていた配慮が、現在は必ずしも必要ではない可能性があることが分かったのです。 これは、自己理解が間違っていたということではありません。
その時点では本当に困っていたからこそ、必要だと考えていたのだと思います。
その後、経験を積み、できることが増えたことで、「今の自分」に合わせて自己理解が変化したのです。
「以前はできなかった」も大切な自己理解
自己理解というと、 「私は○○が苦手です」 「私は○○ができません」 という形で考えてしまいがちです。
しかし、それだけではありません。
「以前は○○が苦手だったけれど、今は△△することで対応できる」 ということも、大切な自己理解です。
就職活動では、企業に自分のことを説明したり、必要な配慮を伝えたりする場面があります。
そのときに、過去の自分だけを基準にしてしまうと、現在は必要なくなった配慮まで「必要です」と伝えてしまう可能性があります。
一方で、「今は大丈夫」と思っていたことが、実際の職場環境では難しい場合もあります。
だからこそ、訓練をしながら定期的に自分自身を振り返ることが大切です。
「試す→振り返る→更新する」
未来のかたち本町第2校では、プログラミングやWebデザインなどの個人ワークだけでなく、グループワークや面接練習など、さまざまな経験を通して就労に向けた準備を行っています。
こうした経験には、スキルを身につけるだけではなく、「自分は実際にどこまでできるのか」を知るという意味もあります。
「思っていたよりできた」
「やっぱりここは難しかった」
「以前は苦手だったけれど、今はできるようになった」
「この方法なら自分でも対処できる」
こうした一つひとつの気づきが、自己理解を深めていきます。
そして、自己理解はそこで終わりではありません。
訓練を続け、新しい経験をすれば、また新しい発見があるかもしれません。
自己理解とは、自分についての答えを一度見つけることではなく、自分を試し、振り返りながら、その時々の自分に合わせて更新していくこと。
未来のかたち本町第2校では、日々の訓練やさまざまな経験を、こうした「自分を知る機会」としても大切にしながら、就職に向けた準備を進めています。


